データアナリスト・データサイエンティスト向けのイベント、「Data Gateway Talk vol.5」(2020年1月16日に開催)に参加してきました!
参加枠は40人で、その倍以上の人数の申し込みがあったようですが、今回運良く抽選に当たって参加できました。
Data Gateway Talkはデータアナリスト/データサイエンティストの 登竜門(Gateway to Success)となることを目指した勉強会です。
このイベントはこんな方にぴったりです。
- 他社のデータアナリスト/データサイエンティストが何をやっているかを聞きたい方
- データアナリスト/データサイエンティスト同士の交流を広めたい方
カジュアルな勉強会ですので、奮ってご参加頂ければと思います。イベントページの「Data Gateway Talkについて」より
体調不良気味だったので、懇親会には参加できませんでしたが…。

目次
初級者でも登壇できる会、とても良いと思う
まずは、にのぴらさん(運営)のお話から。
この勉強会の背景や趣旨としては…
「データサイエンスブームがあって、データアナリストやデータサイエンティストがたくさんいて、勉強会もいっぱいある」
「でも、最近の勉強会の登壇者ってめちゃくちゃ強い。若手や初級者は登壇しにくいよね」
「って個人的に思っててツイートしたら、すごく伸びたのでやらざるを得ない。で、企画しました」
という流れでした。今回でもう5回目なんですね!
毎回、LT初登壇者向けの枠があるので、やったことない人でもチャレンジできるのが良いですね。

しかも、この勉強会とってもやさしくて。
「マサカリ禁止です」「うまくできていなくて、モノ申したい部分があるかもしれないけど、大目に見てあげてね」
と、運営側が最初に言ってくれるので、終始あたたかい雰囲気です。Twitterの#dgtalkを見てもらえばわかると思いますが、厳しいコメントはほとんどないと思います。

ほかの参加者さんがすでにブログに書いているので、今回わたしのブログでは詳しく書きません。リンクを貼っておくので、それを読みに行ってもらえればと思います。
u++さん「「Data Gateway Talk vol.5」に参加しました&全発表まとめ #dgtalk」
もらとさん「Data Gateway Talk vol.5 の後日譚々」
まつさん「Data Gateway Talk vol.5に参加してきました」
それ自分でもやってみようかな、とか。そういう考え方があるんだな、とか。いろんなお話を聞けたので、とてもモチベーションが上がりました。
こういう勉強会って、学校で勉強するだけでは、会社で仕事するだけでは、独学だけでは得られないことがたくさんあるので、やっぱり参加すると楽しいですね!
先輩枠、太田さんのお話を聞いて考えたこと
今回、特に先輩枠のお話がとてもおもしろかったので、それを聞いて自分がいろいろ考えたことを書こうかなと思います。
「データ分析とベンチャーと上場とキャリアの話」
太田さんはブレインパッドのCDTO(Chief Data Technology Officer)で、部署横断で技術を見ている方なのだそう。
10年前に BrainPad 新卒で入社してから、エンジニアから機械学習エンジニア、マネジメントを経験してきた身として、キャリア観点の話をしようかなと思います。また、入社時のBrainPad は 60名程度のベンチャーで、その後マザーズ上場と一部上場という経験もしたので、そのあたりの話もしようかなと思います。
イベントページの「登壇内容」より

太田さんが入社された当時のブレインパッドは、60名程度のベンチャーだったとのこと。そういえば、わたしはベンチャー企業にも興味があったものの、今まで働いた2社とも従業員1000名以上の大企業なんだよなーと思いました。
なんでかなと考えてみたら、「安定」「充実した福利厚生」とか理由はいろいろあるかもしれないけど、一番は「多くの人を動かす、大きな仕事がしたかったから」かな、と。
ほかの業界はわからないですけど、少なくともわたしのいる広告業界では、大手の方がデカイ仕事はたくさんあるので…。
ベンチャー時代にブレインパッドに入って一番良かったのは、「経営陣との距離感が近い」こと。実際にリスクをとって会社を立ち上げて経営している人の話はとても刺激的だし、面白い。
太田さんのスライドより
太田さんのスライドより
- 新卒の担当するプロジェクトに、社長が直接アドバイスをくれる
- ビジネス書の輪読会を通じて、社長の考えにふれることができる
- 定期・非定期な飲み会で、何を考えているのか知ることができる
うわー、うらやましい! わたし、経営陣と話したことなんてほとんどないかも。こういうところはやっぱり大企業と違うな、おもしろそうだな、と思いました。
単純に比較はできないものの、大企業で働く1年よりも、ベンチャーで働く1年のほうが刺激的で濃そうです。もちろん大変なことも多いと思いますが。
太田さんのスライドより
- 完璧である必要はないので、早くアウトプットを出すスタイルのこと
- フィードバックを多く貰えるので、結果的にアウトプットの質が向上する
- 早くフィードバックを貰えるので、安心して仕事ができる
この「Quick & Dirty」は、入社数年後に経営陣の方から言われた言葉なのだそうです。これ、とても大事だけど、なかなかできないことですよね。プライドが邪魔をする、とお話されていましたが、すごくわかるなと思いました。
能をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし…(徒然草第百五十段より)
似たような話が、700年くらい前に書かれた『徒然草』にも。「下手なうちに見せると恥ずかしいから、上達してから見せよう、なんて考えるやつは結局上手くならない」というお話ですね。
恥ずかしくても見せて、フィードバックもらって、素直にそれを聞いて改善していく。そのほうが早く質が上がっていくので、やる人とやらない人の差はどんどん広がっていきそうです。
入社2年後にリーダーになった太田さん。リーダー1年目は難しい内容は部下にほとんど任せず、自分でやっていたのだとか。
太田さんのスライドより
- 部下に任せないで自分でやったほうが早いし質も上がる
- 自分ができることを部下ができないとイライラする
- 結局部下は違う会社に…
ちょっとわかる、そうだよなあ、と思いました。わたしも自分が手を動かすのではなく、人に指示を出してやってもらうことがかなり多くなってきたのですが、最終的に作業を巻き取っちゃうことが少なくありません。
こうした状況だったときに、上司が太田さんへ言ったのは「『株式会社おおたまん』だと思ってやってみな」という言葉。
いろんな解釈ができそうですが、「もっと自由に考えな」ということかな、と太田さん。
「たいていの場合、新米マネージャは自分が思っている以上に自由が与えられていて、できることが沢山あるけど気づけていない」とのこと。そしてそれから、「何をしたいのか本気で考えて、そのために何ができるのかを考える」ようになったそう。

わたしも、「株式会社7」だと思ってやってみようかな、と思いました。自分ひとりじゃ会社を大きくしていけないし、やっぱりチームとしてやっていかないといけない。
じゃあ、メンバーみんなはどういうことが得意なんだろう? それはわたしよりずっと上手くて早いかも? 思いきってある部分を任せちゃえば、わたしはもっとお金になる別のことができるかも? 本気で考えれば、いろいろ変えられそうですね。

「登壇する」→「知ってもらえる」→「声がかかる」→「登壇する」…という、好循環の自己強化ループ。これは自分も頑張りたい!
わたしは下手くそながらもLTには何度か挑戦していて、でも前職コピーライター時代の文章作成の話をしがちなので、近いうちに現職データアナリストのデータ分析の話をしてみたいと思います。します!
まとめ:次も行きたい(抽選だけど)
いやー、やっぱり社外の勉強会はとても楽しいです。特にこのData Gateway Talkは、若手もベテランも出てくるので、幅広い話が聞けてすごくためになります。
しかも雰囲気があったかいですから。ゆるふわでよわよわなデータアナリストのわたしでも、「ここに座って話を聞いていていいんだ!」と思えるやさしい会です。
ぜひ次回も参加したいなと思っていますが、この記事を書いている時点で、参加枠50人に対して申し込みが150人超です。当たれー!