ウェブクマさん主催のイベント、「【渋谷】#1 誰でも気軽にLT会(Web・IT系の初心者・学生大歓迎)LTlab」(2020年2月1日に開催)に参加してきました!
「もっと気軽に誰でもLTしたり、プレゼンの練習の場として成長し合い、情報発信できるコミュニティを作っちゃおうよ」という考えではじまったそう。
たまたまConnpassで見つけて、わたしもどんどんLTをやって上達したかったので、「これだ!」と思って。ハードルが低い系のLTイベント、ありがたいー!
目次
仕事の話が無理なら、日本酒の話をしよう。
この前、Data Gateway Talkっていう勉強会に参加して、モチベーションが上がって「近いうちにわたしもデータ分析の話をしたい!」的なことを書いたんですよね。

だから「やるぞ!」って、今まで経験したデータ分析業務の中で自分が話せることいろいろ考えてまとめていたんですが…。
会社のルール上、わたしが仕事で経験したこと社外で話すなら、クライアント名や案件の内容を出さない場合でも会社の許可が必要で。確認したら手続きにけっこう時間がかかりそうだったので、今回は時間がなくて断念しました。こんなのじゃダメですね。

仕事じゃなくて、個人で何かやってみて、それを話せるように今から準備したいと思います。趣味で運営している別のブログのデータとか使えるかもしれない。
というわけで、今回はなんでもアリのLT会だったので、大好きな日本酒のLTをして人前で話す練習にすることにしました。
わたしはもともと日本酒専門店(とか言いながらクラフトビールとかもあったけど)でバイトしていたので、日本酒のことはちょっとわかるんです。
日本酒LTのスライド。あと補足説明も。
なんで英語で作ったのかは、「この前参加したセミナーで、英語のスライドで発表している人に憧れたから」「日本酒に興味がある人は、日本人だけではないから」などが理由です。
正直、英語は得意じゃなくて(英語が苦手すぎてセンター試験をドイツ語で受けたくらい)、まあだいたい通じればOK!くらいのノリで作っています。間違っている部分があれば教えてください!

日本酒とは、「日本の伝統的なお酒」「お米と水からできている」「アルコール度数は高めで15%前後」「主な生産地は兵庫、京都、新潟」です。
あ、もう物申したくなった人がいますね?? あなたの日本酒に対する意見や解釈は認めます! が、まあ、初心者向けなので細かい話は置いておきましょう。
ちなみにわたしが海外の人に日本酒を説明するときは、「SAKEはrice wineでアルコール度数はワインよりちょっと高いお酒だよ」って言っています。詳しく知りたそうな顔をしているときは、「TENGU SAKE」のサイトに載っている説明が英語なのでそれを見せましょう。

ワインが産地やブドウの種類で味が変わるように、日本酒も産地や酒米によって味がかなり違います。
代表的な酒米と言えば、酒米の王様、山田錦。初心者はこれさえ覚えておけば十分じゃないですか。たいていおいしいです。ほかによく目にするのは、五百万石とか美山錦とかでしょうか。
わたし個人的には、雄町がけっこう好きで。味が複雑でセクシーなんですよね。詳しくなりたいなら、いろいろ飲んでみて勉強してみてください。

日本酒をざっくり分けると、これは完全にわたしの感じたものですが、「大吟醸系」「吟醸系」「それ以外」の3つがあります。
- すごく香りがよくて高級な「大吟醸系(純米大吟醸・大吟醸)」
- 香りがよくて、うまみとのバランスもよい「吟醸系(純米吟醸・吟醸)」
- お米のうまみを強く感じられて、しっかりした味わいの「それ以外(純米・本醸造・普通酒)」
…これは日本酒警察が黙っていないですね。でも落ち着いてください。これはわたしの個人的な考えです。あと、最初から細かく説明しても、難しいですから。
はじめて日本酒を飲む、どれを飲んだらいいのかわからない、という人にはとりあえず純米吟醸をおすすめします。わたしは日本酒を飲みはじめてしばらくは純米吟醸が一番好きでした。
今ですか?今は古酒をお燗(温度はお店の人におまかせ)でいただくのが好きになってきている気がします。
ここでは触れていないですが、上記の「古酒」や、「にごり酒」「生酒」「原酒」「生酛」「山廃」などいろんな特徴の日本酒があるので、気になる人は見つけたら飲んでみてください。

乾杯!のあとに、おちょこ(ワイングラスでもコップでもなんでもOK)を鼻に近づけて香りを楽しみ、ひとくち飲んで味を楽しんでください。飲んだ後の口の中に残る味や鼻に抜ける香りも楽しめたら100点ですね!
あとはおつまみを食べて、日本酒を飲んで、また食べて、飲んで…。と好きなようにしてください。
ただひとつだけ約束してほしいのは、途中でお水も飲むこと。これは「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼ばれるもので、悪酔い防止になります。日本酒と同じかそれよりちょっと多いくらいの量を飲むのがおすすめです。

日本酒にどんな食べ物や料理を合わせればいいのかわからない、ってよく言われるんですけど、これは「大吟醸系の日本酒」と「大吟醸系ではない日本酒」で分けて考えるのがいいんじゃないかなと個人的に思っています。でも基本は自由ですよ!
「大吟醸系」は、とにかく香りが強くて繊細で複雑な味わいなので、日本酒を主役に考えて楽しむのがおすすめです。日本酒を飲み慣れてくるとわかるんですが、大吟醸系はいかにも高そうな味がします。そして香りが強すぎて料理とケンカする場合が少なくなくて、料理の引き立て役にはなりにくいものが多いです。

なので、ちょっとしたチーズとかナッツとか、あとはフルーツなどがよく合います。あくまで日本酒を楽しむことをメインに、たまにちょっとつまむくらい。
「大吟醸系ではない」ものは、基本的に何でも合います。食べたいものと飲みたいもので楽しめばいいんです。そしていろいろ組み合わせていく中で、自分好みの組み合わせが見つかると思いますよ。
日本酒警察に何か言われても、気にしなくて大丈夫です!自由に楽しんでください!それが好みなら、大吟醸とビーフシチューを合わせたっていいんです!組み合わせのルールはありませんから!!(大声)

お店で日本酒を飲みたいなら、日本酒がたくさん置いてある居酒屋か、あとは酒屋の中にある「角打ち(かくうち。立ち飲みスペース)」がいいんじゃないでしょうか。
あとは、ちょっとお高めのレストランでも日本酒を楽しめることがあります。
※参考になるかもしれない注意事項※
【お店に入るとき、帰る時には挨拶をする】
お店に入る時は「こんにちは」とか「こんばんは」で、帰るときは「ごちそうさまでした」とか。何かしら挨拶しましょう。
何も言わないで入ると気づかれないこともあり、店主に「何だこいつは?」と思われることもあり、印象がよくないですから…。
立ち飲みタイプで人気店だと、入口からは店主やスタッフさんがよく見えないくらいにぎわっていることも。そういうときは、「こんばんはー!1人なんですけど、いけますかー?」と声さえかければ、カウンターに隙間を作って入れてもらえることが多いです。
【まわりの人を見ながら、そのお店のルールをそれとなく把握】
日本酒の瓶は見せるが触って欲しくない/動かさないでほしい、写真を撮らないでほしい、SNSにアップしないでほしい、料理に合わせたい日本酒が決まっている…などお店によってはたまに店主独自のルールがあります。ごく一部の話です。
まわりのお客さんを見ていたらなんとなくわかるので、もしそういうルールがありそうなら従いましょう。怖がらなくて大丈夫です。ほかの人と同じようにしていれば何も問題ないですから。
特に、写真を撮りたい場合は「撮っていいですか?」と聞きましょう。SNSへの投稿がダメな場合は、そのときに「写真は撮ってもいいけど、ネットにアップしないでね」などと言われるのでわかります。

日本酒を買えるのは、酒屋、日本酒専門店、コンビニ、スーパーマーケットなど。百貨店の地下にあるお酒コーナーもおすすめです。

日本酒は「一升瓶(1800ml)、四号瓶(720ml)、それ以下の小さい瓶(300ml)」「カップ」「紙パック」で売られています。よくわからないなら四号瓶がおすすめです。
最近は300ml瓶の少量の日本酒も売られるようになってきていて、あとはスパークリング清酒(宝酒造さんの「澪」や一ノ蔵さんの「すず音」など)も人気ですね。いろいろ買って試してもらえたらと思います。

まずは生産量の多い兵庫、京都、新潟の日本酒から。
兵庫の「仙介(せんすけ)」「福寿(ふくじゅ)」、京都の「蒼空(そうくう)」、新潟の「真野鶴(まのつる)」「北雪(ほくせつ)」
いやーもう種類が多すぎて。決められないので、日本酒を飲みはじめたくらいのときに好きだったものを挙げました。どれもおいしいですし、もちろんここに載っていないものもおいしいですよ!あくまで一例です。

あとは兵庫、京都、新潟以外でおすすめの日本酒。
山口の「獺祭(だっさい)」、石川の「手取川(てどりがわ)」、東京の「屋守(おくのかみ)」、福島の「冩樂(しゃらく)」、栃木の「鳳凰美田(ほうおうびでん)」、奈良の「風の森(かぜのもり)」、秋田の「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」「新政(あらまさ)」、滋賀の「七本槍(七本槍)」
これも完全に個人の趣味です。ぱっと思いついた順で出してみました。あくまで一例。おいしい日本酒はいっぱいありますから、あなた好みの日本酒を探してみてください。
日本酒に超合うおつまみ、15秒で完成。
最後に、日本酒に合うかんたんなおつまみを1つだけ紹介します。調理器具は、お箸かスプーン1つ。包丁は使いません。
- Kiriのクリームチーズ:何個でも
- 酒盗(しゅとう):ちょっとあれば十分
ちなみに酒盗は、魚の内臓(カツオやマグロの胃など)を発酵させて作る塩辛のことです。


作り方は…
- お皿を用意する
- クリームチーズの包装紙を取る
- ひとくち大かそれより小さく、サイコロ状にクリームチーズを手で割る(包丁で切るとくっつくのでやりにくいですよ!手でやりましょう)
- クリームチーズの上に、ちょっと少ないかな?と思うくらいの量の酒盗をかける
(お好みで。わたしはクリームチーズ3個に小さなスプーン1杯分くらいをかけます) - 完成!クリームチーズと酒盗をちびちび食べながら、日本酒を楽しんでください!



酒盗クリームチーズ、かんたんなので、ぜひ試してみてくださいねー!
パーティーに持っていくなら、クリームチーズ1箱(6個入り)と酒盗1瓶あれば、3〜5人くらいで楽しめると思います!
日本酒を飲みながらLT、とか楽しいかもしれない。
今回LTlabに参加してみて、やっぱりいろんな人のLTを聞くのは楽しかったし、自分が人前で話すのも勉強になりました。よかったです。会社で仕事しているだけなら、聞けない話ばっかりでした。あと、LTで紹介されてたデザインの本買おう(『けっきょく、よはく。』という本)。
IT・Web系の人は、日本酒に興味がある人が意外と多かったので、いつか日本酒を飲みながらLTをする会をやってみたら楽しいかもしれないですね。テーマ自由で。日本酒も、讃岐くらうでぃをロックで出すくらい自由で。