データ分析なんか誰でもできる時代に、データアナリストとして働いている。

データ分析なんか誰でもできる時代_アイキャッチ

データ分析実務を人に教えることになりまして。

なりましたけど、正直自分はまだ教わる側では? なんて内心思っていたものだから、どうしようかな、と困ってしまいました。

今わたしは社会人7年目、データアナリスト5年目。

一度はデータアナリストをやめてコピーライターになり、データ分析から離れたものの、ありがたいことにまたデータ分析まわりでお仕事をさせてもらえています。

それなりに経験もある方になってきていて、やっぱりそろそろ教える側にも回らないといけないっぽいのです。

データ分析を教えようにも、何を教えたらいいのやら……

とはいえ、「(とりあえず元気よく)できます!」って言って現場に放り込まれて、わからないなりに本を読んだりググったり勉強会に参加したりして何とか仕事を形にして、また「それもやります!」って言って現場に放り込まれる、みたいなのを繰り返してきたわたしです。

人にデータ分析実務を教える、となっても、何から何を教えればいいのかさっぱりわかりません。自分が体系立ててデータ分析を学んだことがなかったものですから。

SQLの書き方でも教えればいいのか? と最初こそ思いましたが、SQLだけ書けたってどうしようもないんですよね。

データを取り出して集計するところで役立つのって、どっちかというとSQL力よりも、業務知識とか格納されているデータのクセを把握できているかとか、その他の部分の力が大きいので。SQLの書き方みたいな部分的なことだけ教えても意味ないよね、と思いました。

そこで、データ分析実務について、広く浅くざっと全体を理解するのに良い本である『データ分析実務スキル検定公式テキスト』の各章を参考にさせてもらい、この本で取り扱われていることを教えていけばいいかな、と考えました。

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で、この本の第3章「データ分析の活用とプロジェクト」のところです。ここで、非専門家・専門家によるデータ分析実務、について触れられています。

非専門家は「分析用のデータはExcelで使える状態で手元にあり(csvファイルとかでもらえている)、単純な比較とかクロス集計で分析していく」、専門家は「分析用の大規模なデータを自力でSQLで抽出できるし、統計学の知識を活用しつつ複雑な問題にも取り組める」みたいな感じで書かれていました。

データアナリストであるわたしの仕事は専門家のほうだと思うんですけど、正直に言うと、この非専門家と専門家の仕事を足して2で割ったようなことをふだんやっています。

分析用のデータはSQLを書いて取り出すけど、データを取り出す作業そのものが求められていて分析まではやらない、とか。Excelでほしいと言われるので、黙々とExcdlで表やグラフを作成して渡す、とか。「統計学を駆使して〜小難しい分析を〜」っていうのはそんなに多くないですね。

昔は、データ分析用の環境やツールを準備するにはたくさんお金がかかって、データ分析のハードルはそれなりに高かったと思いますが、今や高校の教科書にも「データの活用とデータベース」「データの分析(分布による分析、統計による分析、データマイニングとテキストマイニング)」っていうパートがあるくらいで。データ分析は高校生でもできるものになっています。

(ちなみに教科書は、JR大久保駅近くの第一教科書さんで購入しました。高校の「情報I」の教科書、読んでいてけっこう楽しいです)

高校の情報の教科書

ワークマンを取り上げた本でも、データ分析の専門家じゃなくて、非専門家である社員みんながExcelを活用してデータ分析をしていると書かれています。

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もう、データ分析は専門家のものではないんだな、って痛感します。

データを取り出すところだけは「SQLがやっぱりよくわからない」とか「セキュリティやその他もろもろの事情でデータを直接取りに行く権限がない」とかで無理だとしても、あとの分析はExcelとか各種ツール(最近だとExploratoryとか)を使えば、ほぼ誰だってできちゃいます。

データアナリストじゃないと分析できない、ってことは今度どんどんなくなっていくんじゃないでしょうか。

データアナリストである自分の存在価値とは

そんな、データ分析なんか誰でもできるようになった今、データアナリストとして働いているわたしはどうやっていけばいいのでしょうか。

データ分析実務を人に教えることになったものの、そのためにいろいろ考えていたら、「これから自分自身が、データアナリストとしての自分の存在価値をどう認めてもらいつつ、どんな仕事をしていけばいいんだろう」と悩んでしまいました。すぐに答えが出るものではないですが。

それに、データアナリストとして活躍している人はたくさんいますが、それぞれの仕事を一括りにはできなくて。大企業のデータアナリストとベンチャー企業のデータアナリストでは、きっとやっている仕事内容・対応範囲が違うし、何なら会社によっても”データアナリスト”に任せる業務が違うようです。わたしと同じデータアナリストという職種名の人でも、わたしとぜんぜん違う仕事をしている人がたくさんいると思います。

最近のわたしはというと……データ分析以前の、データ抽出とか集計とか、作業部分の担当がかなり多くなっています。もう”作業者”枠にすっぽりハマってしまった感じです。

作業屋さんになるのが嫌というわけではなくて。データ抽出・集計に集中して取り組むのは苦手ではないし、そこを極めてしまうのもありかもしれません。

でも、「本当はもっといろいろ分析して知りたい、試したいのに!」ともどかしく感じている自分がいます。「そういう分析いいね!やってよ」ってまわりの人が言ってくれる環境でもあります。ここはもう、無駄という無駄をさらに削って時間を捻出して、とにかくチャレンジしていくしかないですね。

どんなデータアナリストになろうか

ツールを使えばみんながデータ分析できるようになってきたし、高校生が情報やデータ分析の知識(たぶん基本情報くらいのレベル)を教科書で学ぶ時代だし、データ分析の教材も世の中に無料で溢れているから誰でもスキルアップしていける環境がある。

こんな状況で、すでにデータアナリストとして働いている自分は、今後どう成長してどう生き残っていくべきなのか。

より良い意思決定につなげるサポートをする、縁の下の力持ち、みたいなイメージで自分はデータアナリストをしていました。が、「僕も! 私も! 自分で分析して、改善していくぞ!」という風潮なので、支援する側じゃなくてもっと前に出ていかないといけないのかもしれません。

だからこそ、マーケの知識をもっと身につけて企画から実行までぜんぶ任せてもらえるデータアナリストになるとか。クリエイティブ分野のスキルも得て、制作から分析までまるごとお願いされるデータアナリストになるとか。いやー、大変そう!

……ま、その前にわたしは、今の集計祭りから抜け出す方法を考えないといけないですが。0歳児を抱えて残業できない中どうなるかわかりませんが、がんばります!

(とかいって数ヶ月後に倒れたら困るので、ほどほどにやっていこうと思います)

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